外装の塗り壁も終わり、足場が外された。
工事は少し遅れており、お店のオープンは当初計画より遅らせて2月の中旬と修正した。
エントランスの景観は形にするが、中庭や駐車場を含めた工事は営業しながらの同時進行となる。
庭が出来ていく様をお客さんに見てもらいながらの営業となるが、それもよいだろう。
外装の塗り壁はモルタルに漆喰と松煙(しょうえん)を混ぜている。
設計の仕上がりは白ではなくグレーな色を狙った。
そこでモルタルだけだとそのものの灰色になってしまう。
そこに少し白系の明るさを出すために漆喰をいれたのか。
松煙とは松を燃焼して作った黒い煤である。
その松煙を白い漆喰に混ぜることで青みを少し帯びた灰色を出すことを狙っているのだろう・・・・と勝手な解釈をしてみた。
まるで科学の実験のようだが、やはりプロの左官職人だ。
同じように色を作っていく。塗り方も良い加減だ。
白でも黒でもなく、深みのあるグレーになった。
人生もこんな感じで行きたいものだ。
そして4尺の軒天に貼られた檜に温かみを感じる。
塗り壁に埋め込まれたかのようなサッシもさりげなく表情をつくっている。
今日は家具を担当してもらっている前橋、ルコンの村井さんが突然現場に現れた。
納品の立ち合いだったそうだが、メインダイニングの造り付けベンチも月曜から造作に入る。
これからの1週間で内装は劇的に変わる。
造園屋もエントランスを早く造りたくてフライング気味だ。
それでも、この年の瀬。怪我や事故なく無事に終わってほしい。
どうぞご安全に。
つづく。。。。。