先週から続く中庭のコナラの植栽。
店内から見える景色が徐々に変わっていく。
造園は建築に生気を吹き込む。
構造物や建築は完成時が一番綺麗な状態だ。
そして年月とともに劣化していく。
その過程が趣を醸し出し、環境に適応して淘汰に耐えるものとなっていく。
庭は逆かもしれない。
完成時はある意味未完成である。
そして年月とともに成長していく。
庭を構成する樹木の成長はすべて違う。
5年後、10年後を想定し、庭全体をその時の建築とのバランスで考えなければいけない。
だから一本植栽するにも悩みが湧いてくる。
建築と庭。
双方がもっと理解を深めることで、そこを利用する人にとって更に心地良い場所を提供出来るのではないかな。
スパッと伸びる軒が見えるように、下枝のないスラっとしたコナラを選定する。
店の入口は右奥だがそこにむけてトンネルの中を歩くイメージで配置。
木のねかせかたで気勢を出す。
土壌改良もやり。。
今度は石を立て、ちょっとした目隠しも兼ねる。人の動線も意識しながら。
つづく。。。。。